5分でわかる! リテールマーケティング

リテール(小売)マーケテイングとは、その名の通り、小売に特化したマーケティング施策のことをいいます。内容は多岐にわたります。

目次

リテールマーケティングとは??

 リテールマーケティングで検索したのですが、Google検索すると、リテールマーケテイング=販売士試験ばかりが取り上げられているので、それ以外に着目した情報も必要ではないかと思い、筆を執ります。

 リテール(小売)マーケテイングとは、その名の通り、小売に特化したマーケティング施策のことをいいます。広く見れば、その内容は多岐にわたります。

 たとえば、接客や売場づくりなど、販売担当として必要な知識・技術を身につけることも、リテールマーケティング施策のひとつだと言えますし、店頭での販売促進企画立案や実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントしていく手法を確立するのもその方法だと言えます。

 ここでは、リテールマーケティングと呼ばれる手法を因数分解し、基本的なセオリーの解説をしていきます。

リテールマーケティングのセオリー

1.小売業の業種類型パターンを把握する

 たとえば、書店と洋服店では、売価の違い、仕入先の条件の違いなど商慣習の違いが多数あります。それら違いのポイントは、接客の違いにもなります。書店では、販売担当はめったに声をかける必要はありませんが、洋服店では、顧客との対話が実売数にかかわってきます。そのように扱う商品の違い、業種の違いを考えることが、リテールマーケティングの第一歩となります。

2.マーチャンダイジング

 マーチャンダイジングは、「仕入計画」「在庫管理」「販売管理」「価格設定」の4つから成り立ちます。
・「仕入計画」=仕入れすぎず、足りなすぎずという、ほどよい着地を目指す計画
・「在庫管理」=仕入れたものを商品特性に応じて、どのように管理するか?(倉庫のどこでどのように?冷凍食品はどうするか?など)
・ 「販売管理」=レジでの販売数と残在庫をいつどのように管理するか?
・ 「価格設定」=正式な値段とキャンペーン特価などをどのように管理するか?

3.ストアオペレーション

ストアオペレーションは、「ディスプレイ」「作業割当」「人的販売」の3要素から成り立ちます。
・「ディスプレイ」=商品陳列のための棚作りや、POPの企画制作および設置を指します。
・「作業割当」=広い売り場のディスプレイを誰がどうやるか?販売人員をどこの販売担当にするか?などを割り当てていきます。
・「人的販売」=レジ周りではどのような対応をすべきか?売場において、どのようにセールストークを展開していくか?などを決めていきます。

4.マーケティング

マーケティングでは、 「顧客管理」「販売促進」「商圏の設定と出店の基本的考え方の共有」「売場づくりの基本的考え方の共有」がポイントとなってきます。

・「顧客管理」=レジでの管理、個人情報などの管理をどうするか?
・「販売促進」=年間での販促計画、月次のキャンペーンなどをどうするか?
・「商圏の設定と出店の基本的考え方の共有」=社員およびアルバイトメンバーに、どの相手にどうやって売るのか?の落とし込み
・「売場づくりの基本的考え方の共有」=社員およびアルバイトメンバーに、開店前、閉店後などに最低限やっておくべきことの落とし込み

5.販売経営管理

販売経営管理では「販売管理者の法令知識」「販売事務管理に求められる経営分析」「店舗組織体制と従業員管理」「店舗施設の維持管理」の4つの項目を念頭に業務推進および改善していく必要があります。

・「販売管理者の法令知識」=社員やアルバイトが法令違反しないように導く
・「販売事務管理に求められる経営分析」=社員やアルバイトの給与も含めた損益を踏まえて経営分析を行うこと
・「店舗組織体制と従業員管理」=マネージャクラスなど、責任者ポストを踏まえた組織化と、社員やアルバイトの勤怠管理等
・「店舗施設の維持管理」=日々の清掃、POPの撤去など、施設が顧客にとって好ましいものであるように管理

少々、小難しくなってしまった気もしますが、1−5を押さえて、日々業務を行い、改善を続けることが、大切なんですね!