ハッピーセットを中心にみる、販促プロモーションをまとめてみた

ただおもちゃをもらうだけでない。ハッピーセットは子供たちだけを笑顔にする企画ではなかった。

目次

ハッピーセットを中心にみる、プロモーションをまとめてみた

皆さんご存知のマクドナルドのハッピーセット、1987年から国内でのサービスが開始され、今なお幅広い年代から人気の施策だ。主に子どもが喜ぶサービスだけかと思いきや、調べてみると色んな人をハッピーにさせる施策であることが分かったのでまとめてみた。

その場でおもちゃをもらって終わりでない

例として、4月から5月にかけて行われたシルバニアファミリーのハッピーセットの施策内容を見てみると、
マクドナルドでおもちゃをもらって完結するわけではなく、
『マクドナルドハッピーセットを食べておもちゃ売り場へ行こう!』という、マクドナルドではない別の場所に行って景品が当たるプレゼントキャンペーンを並行して実施していた。

概要としては、キャンペーン期間中にハッピーセットを購入すると、
『おまけのおもちゃ』+『おまけのDVD』が配布される。
そのDVDの裏に切り取り線チケットがある。
全国のおもちゃ売り場(対象店舗)にて2,000円以上買い物をした上で、マクドナルドのハッピーセットを注文することで得たDVDのチケットを交換することで、限定の人形がもらえるという施策となっている。

さらに「トイザらス」限定で、ハッピーセットを購入したレシートを見せるだけで、
塗り絵や、すごろくができるおでかけゲームがもらえる。

マクドナルドでの食事(ハッピーセットというメニューの売り出し)をフックに他のおもちゃ売り場に行こうという気にさせる導線をつくることで購買動機付けが成されていた。

また、おまけでもらえるDVDも、お試しのため10分程度かと思いきや1時間程度の内容になっており、ファンだけでなく、まだそうでない人でも楽しめるようなコンテンツにしており、お得感や贅沢感を得ることができ、エンゲージメントを高める役割をしていた。
上記の流れを見るだけでも、子どもはもちろん大人のユーザーなどの買い手側、また売り手側のマクドナルド、おもちゃの販売店も喜ぶ企画だとわかる。

シルバニアハッピーセット

筆者が集めたおもちゃと上記のDVD、おでかけゲーム。

期間中に行った、別プロモーションをあげてみる

✓4月16日 オンラインショップ公式Twitter フォロー&RTで当たるSNS #プレゼントキャンペーン
     4月10日発売した『赤ちゃんトリオ(ハンバーガーセット)』を抽選で2名様にプレゼント

✓4月28日 ・オンラインショップ公式Twitter フォロー&RTで当たるSNS #プレゼントキャンペーン
      ・オンラインショップで2,000円(税込)以上お買い上げの方に『シルバニアファミリーオリジナルマスキング テープ』をひとつプレゼント

      ・instagram ビューティーヘアサロンコンテスト(新商品の写真投稿キャンペーン)

✓5月1日 #シルバニアファミリー の赤ちゃん達とおうちで遊ぼう(公式ツイッターフォロー&リツイート)

✓5月12日 フォロワー10万人達成記念キャンペーン


新規顧客を取り込む意図で、Twitterでのフォロー&リツイートのオープンキャンペーンを主軸に認知拡散をはかっている。

店頭に関してはハッピーセット施策を大々的に露出していた。
最近の動きをみている限りでも、ハッピーセットの施策期間中に行われていたプロモーション施策(SNSでの認知拡散キャンペーン)などが多かったので、ハッピーセットをフックとした売上アップはマクドナルドの販売促進として有効視されているのだと予想する。

さいごに

余談になるが、振り返ってみるとハッピーセットの前振りをしていたのかと思える情報があった。
4月10日にハンバーガーやポテトに扮したシルバニアファミリーの人形セットが販売されるという新商品情報が3月22日に公式Twitterで発表された。
どう考えても前振りとしか思えない。
4月5日にマクドナルドの公式Twitterで次のハッピーセット(シルバニアファミリー)の予告があり、その直後にシルバニア公式Twitterで上記の人形セットの宣伝がアップされていた。

SNSでの発信をタイミングをずらしながら、頻繁に様々なアカウントで行い、
認知拡散をさせながら施策を繋いでいく巧さを感じた。