サブスクリプションモデルは販促やPRがしやすい?リアル店舗の可能性

最近流行りのサブスクリプション(定額サービス)モデル。ネット界隈では2012年頃から複数のサービスが立ち上がってきていますが、飲食店やリアル店舗でのサービス展開はあり得るのでしょうか?販促やPRの視点も交えて可能性を探ります。

目次

サブスクリプションモデルとは?

月額課金など定額を払い、サービスを受けることができるビジネスモデルで、もともとネットビジネスでは、2010年以降徐々に増えてきたビジネスモデルのことです。

いくつか事例を挙げてみます。

スマホで手軽に申し込めることがネットビジネスの強み

〇月額定額制のファッションレンタルサービス「メチャカリ」

新品の洋服を毎月5,800円支払うことで、同時に3着まで借りることができるサービスです。レンタル枠は3着となっていて、返せばまた新しい洋服を借りることができます。(レンタル回数無制限)

サービス自体に新規性があり、多くのメディアが記事として取り上げ、大きく報道されました。PRは成功していると言えます。PRの成功により、検索数が増え、結果としてリスティング広告などのネット広告のパフォーマンスも上がっているため、新規会員獲得などの販促活動も順調のようです。

〇ソフトの定額購入「Adobe Creative Cloud」

元々illustratorやPhotoshopのメーカーであるアドビシステムズが2012年より始めた、ネットで定期購入すると、アドビ社のさまざまなアプリケーションが使えるようになるというサービス。

こちらもサービスの開始当初は、随分と話題になりましたね。

WindowsのようにOSとしてPCにプレインストールされていない、ソフトメーカーの取ったマーケティングおよび販促手法としては、大きな成功事例となりました。

サブスクリプションモデルがリアルにも波及??

最近話題となったのが、ラーメン店の月額定額サービスです。ネットビジネスでは2012年頃よりさまざまな会社が始めているものの、リアル飲食店舗としては珍しいマーケティング手法で話題となりました。
サブスクリプションモデル「1日一杯野郎ラーメン生活」は、月額8,600円(税抜)を支払えば、1日一杯、ラーメン(「豚骨野郎 780円」、「汁無し野郎 830円」、「味噌野郎 880円」から1種を選択)が食べられるというサービスとなっています。「豚骨野郎」であれば月12杯で元が取れる計算になりますね。

しかし、月12杯は結構きついのかもしれません。こんなブログも…
やはり、そうとうこの味が好きでないと月12回来店はきついのかもしれませんが、

野郎ラーメンの運営元の会社いわく「常連向けに還元する施策」とのことなので、常連がさらに野郎ラーメンへの愛着を増し、継続来店していく流れを作れれば一つの成功と言えるかもしれないですね。

他のメリットとしても
・新規性のあるサービス展開によりPRの成功、およびそれによる来店促進
・「1日一杯野郎ラーメン生活」アプリを使うことでの客と店員のコミュニケーション活性化
・常連来店率の向上による「店の賑わい」。人気店感演出により、新規来店者増加

などがありそうです。

よいマーケティングプロモーション施策と言えそうですね。

〇リアル店舗の月額定額は飲食店以外にも広まるのか??

お菓子のサブスクリプションモデルとか…

野郎ラーメンのサブスクリプションモデルは、他のリアル店舗にも応用できるかもしれません。

スーパーマーケットからの生鮮食料品配達や、アパレル店舗からの定期での服配送サービスなど、定額の設定やマーケティングは難しさもありそうですが、PRや販促のメリット、その他新規来店効果なども考えると、試す価値はあるかもしれません。