楽天ペイはどのようなプロモーションを行ってきたのか?

楽天ペイはこれまでどんなプロモーションを行ってきたのでしょうか?企業アライアンスを中心としたプレスリリースを行いアライアンス先企業に楽天ペイをPRをしたり、自社サービスと連動した広告キャンペーンなどを行い、ユーザー認知を向上させるなどの施策を行っています。

目次

楽天ペイはいつ生まれたのか?

サービス開始時のプレスリリースは、2016年10月に発信されています。
「楽天ペイ」アプリは、楽天会員IDでログインすることで、簡単に実店舗でのスマホ決済が可能になります。決済方法は店舗のスマホ・タブレット端末からQRコードを読み取る「QRペイ」とユーザー自身がスマホに金額を入力して決済する「セルフペイ」から選択可能です。
支払いは、楽天会員IDに登録されているクレジットカードと楽天スーパーポイントを組み合わせてご利用が可能です。また、「楽天ペイ」アプリで支払った決済金額の0.5%分の楽天スーパーポイントが貯められます。本サービスにより、1億人を超える楽天会員は、スマホひとつで実店舗での決済ができるようになりました。
まだ1年と10ヵ月程度しかたっていないのですが、この後、導入店舗数を飛躍的に増やしていきます。

楽天ペイのプレスリリース手法

次のリリースは、しばらく間が空きます。そこまで導入店舗数を増やす営業活動や企業アライアンスに注力していたのでしょう。

2017年12月より、アライアンス先とのプレスリリースが増えていきます。

各企業とのアライアンスリリースを中心としたプレスリリース戦略

AOKIとの提携は大きな話題となります。この後しばらく、店舗導入を増やした旨の発表が続きます。
靴販売チェーンとの提携など、大型アライアンスが続いていきます。楽天に出店していた会社を上手く巻き込んで、アライアンスを行っていたようです。

次は別業態でタクシー会社との提携でした。
この次のネタは何だろう…と思っていたらあっと驚く引っ越し会社でした。
アライアンス先も大手で店舗数や出先出張所の多い会社、そして、PR的にも話題性となりやすい会社と組んだリリースが目立ちますね。
また、タクシー会社、今度は浜松の会社ですね。
そして、PR素材としてはエンタメ性もあり、メディアも興味をもちやすそうなのが次のプレスリリースでした。
野球のスタジアムで売り子が…というのはかなり斬新な切り口でした。
ここまで振り返ってみると、プレスリリースの中で、「…の中では初めて」「国内初」という打ち出しが毎回あり、メディアに対して「初物」であることを訴求できるようにプレスリリース文を作成しているのがわかります。
その次は趣向を変えて、取り扱いカードブランドが増えた旨の発表という、どちらかというとオーソドックスでメディア映えしにくい発表となりました。
メガネスーパーなどの眼鏡販売店で使えるという発表も独自性のあるものでした。
直近のプレスリリースは居酒屋グループとのアライアンスでした。

プレスリリースのPOINT

こういうところでも使えるんだ!という驚きを覚えたのが一番最初の紳士服大手AOKIとのプレスリリースでした。その後も引っ越し会社など、意外性を感じる導入先とのプレスリリースに成功したと言えるでしょう。

シューズショップ、タクシー会社、眼鏡ショップ、居酒屋など、様々な業態とのアライアンス発表もさらなる店舗開拓に効果がありそうです。

というのも、各プレスリリースが記事化されることで、それら業態と同種業態の大きな会社の経営者や幹部の目に触れることで、アライアンスがより進んでいくと思われるからです。

楽天ペイの広告手法とは?

インターネット上でさまざまなキャンペーンを展開

楽天スーパーポイントが5倍のバナー

自社サービスである楽天スーパーポイントと絡めたキャンペーンが効果的だったようです。

楽天スーパーポイント3倍バナー

自社フリマアプリの「フリル(当時)」との連携キャンペーン

リアル店舗との連動キャンペーン

ローソンのLチキがもらえるキャンペーン
自社サービスとの連動キャンペーンやコンビニなどの大規模チェーンとのタイアップキャンペーンを行うことで、ユーザー数を増やしていったようです。
ヤフーとソフトバンクが組んで10月にも新決済サービス「ペイペイ」を始めるという発表もありましたが、楽天ペイは先行者メリットを活かせるのでしょうか?

今後の動向を注意深く見ていきたいと思います。