見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第十三弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

目次

店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

59 買い物客と陳列場所との距離を考えたPOP企画

分からないことを教えてくれる売り場は、良い売り場。
遠くから目立つアテンション、興味を引かせる内容、手に取らせるためのノベルティと、隙の無いPOP広告企画である。企画のお手本である。

ショッパーと商品の、遠中近の距離の使い方がうまい。
最終的に、キウイを食べる用のプラスチック製のナイフ&スプーンがベタ付けしてあり、
「なんだコレ?」というシールで止められている。
今買うべき購買動機付けになる。

60 商品とショッパーの一瞬の意思疎通

スイカバーと日焼け止めのコラボ商品。
コラボの企画も面白いけど、この陳列什器、商品を取ると果肉のグラフィックが現れる!
この什器での遊び心、デザイナーは只者じゃない!!

商品が手に取られるということは、比較検討のフェイズにのっているとも言える。
商品パッケージの裏側などを見て検討するのであるが、この商品を手に取るまでを創るのが
店頭販促物の役目である。
一見、突拍子もないアイスバーと日焼け止め剤のコラボレーションを、
うまく理解させるコミュニケーションデザインになっている。
商品とショッパーの意思疎通が一瞬でできる店頭販促物となっている。
スイカバーの香りが欲しいとなるかは不明であるが。。。

さらに、商品を手に取ってからの、「むむ?」という仕掛けが良い。
この仕掛けで商品を購入する動機付けにはならないかもしれないが、
少しエンゲージメントが上がる感がある。
出口調査で、この商品を買った人を対象に
「果肉グラフィックは気づきましたか?」とインタビューを行ってみたいものだ。

61 ラインナップを見せる理解促進時短ワザ

日本茶の10種セット。
商品説明のためのミニチュアパッケージがかわいい展示。

全ラインナップを一覧にして見せるだけで、選びやすくなる。
商品が選びやすくなるということは、買われやすくなるとも言える。

販促物本体の紙質はエンボスが入った特殊紙を使用し、貼り付けてあるそれぞれの種類のミニチュアの紙も特殊紙だと思われる。印刷の色も結構苦労したと推察される。

62 紙(神)ワザのデコレーション

ユニクロの子供服売り場の折り紙で作った動物のディスプレイ。
よく出来ている。
紙だからコスパも良いし、扱いやすいし、もし地震とかあって倒れても危なくない。
ボリューム感もあって見栄えも良い。何よりも可愛くて子どもも喜びそう。
すごく良い紙ワザ!

個店対応でのデコレーションだと推察する。
店長さんも店内装飾を考えているのだろう。
「何かアイデアを考える時は、ニヤけながら考えよう」と言われるが、
このアイデアは楽しく考えたからこそ、楽しさやファニーさを醸し出しているのだと思う。

まとめ

店舗内の購買プロセスを考慮した考え方である。かなり古いものだが、今も無視できない理論ではあると思われる。
了。