withコロナ時代、afterコロナ時代の販促の考察 シリーズ第2回 Withコロナ時代のブランディング

withコロナ時代においてまだ経済活動を活発にできない状況で、各企業はどのようなブランディングをしているのでしょうか。他でも特集サイトがありますが、ソーシャルディスタンシングを現した各企業ロゴを集めてみました。

目次

withコロナ時代のブランド施策

ソーシャルディスタンシングを訴求するブランドロゴの紹介

国際的な企業はいち早く、ロゴでソーシャルディスタンシングの訴求をするロゴを打ち出しました。
筆者も色々なサイトでこちらを引っ張ってきましたが(笑)、ブランディングとは難しいもので、これを見て共感できるかどうかは人それぞれになります。
「さすが!」「巧い!」「クリエイティブ!」「おしゃれ!」「やっぱり好きなブランド!」とポジティブな共感も持つ人は、その企業のCSR(企業の社会的責任)活動に賛同と称賛を送ると思います。
でも、そういう人ばかりとは限りません。
逆に、「なんか変」「めざとい」「必要ある?」などとネガティブな印象を受ける人もいると思います。
元々ブランドに共感できていない人がそう思うのであればいいのですが、共感をしていた人が、このロゴを見て、ネガティブな印象を受けてエンゲージメントが減退するなんてこともあります。
ブランドのイメージ戦略や仕掛けというのは本当に難しいものです。
それは販促活動においてもブランドイメージは反映されるものです。
ブランドとは、金額だけのものではなく、その企業の姿勢、そして行動規範にもなるものです。
その姿勢に対する共感こそが自己同一性になり、所有したいという物欲になるのだと改めて思います。
ただ、人の心理や行動は簡単でなく、大半の人が、隣人や憧れの人が「所有しているから」「すすめられたから」ということがファーストコンタクトになり、様々なメディアでの露出により「流行っているから」と理由で共感していくものです。
近年、ソーシャルメディアの普及で、クチコミが重要視されるようになり、姿勢が整わないブランディングが増えているように思われるのですが、姿勢を正して発信をして共感を得るブランディングとは本当に難しいと思います。

このロゴを見て、特に深く考えずに「そっか」という人が大半だとは思いますが、
皆さんはポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるか、どちらでしょうか?

マスターカード ロゴ

KAPPA ロゴ

コカ・コーラ ロゴ

アウディ ロゴ

フォルクスワーゲン ロゴ

メルセデス ベンツ ロゴ

マクドナルド ロゴ

スターバックス ロゴ

いかがでしたか?

筆者としましては、先にアウディのロゴを見たので、メルセデスベンツはどうするんだろう?真ん中を離すのかな?と思っていたのですが、中のピースマーク(勝手にそう呼んでいます)部分が小さくなっていました。平和が小さくなったという現象も入れているのかな?とも思いますが、そうするしかなかったのでしょうか。真意は分かりません。

スターバックスのロゴは、ソーシャルディスタンシングではなくマスク啓蒙のロゴですが、敢えて載せさせて頂きました。
余談ですが、調べたところ、ソーシャルディスタンスという言葉はどうも和製英語だそうです。
参考サイトを貼り付けます。
世界の一般的な用法は「Social distancing」や「Physical distance」です。
気を付けないといけないのが、「Social distance」は実は別の意味を持つということです。
「Social distanceソーシャルディスタンス」(≠・・・ing)にはいろいろな意味があります。
声が聞こえる距離(インタラクティブな距離)だけでなく、社会における格差(隔たり)、民族格差、文化の差、認識の差などの意味です。
なので、日本語で「ソーシャルディスタンスをたもとう!」というと、まかり間違えると「格差を放置しよう!」という得体の知れない意味になってしまいます。
ということで、今回の文面は「ソーシャルディスタンシング」という言葉を使っております。