レビュー

やみつきになる美味さ! 噂の「バルミューダ ザ トースター」で焼いた“究極のトースト”

「トースターなんて、どれも大差ないでしょ?」。そう思っている人は多いはず。でも、よく考えると、焼きムラができたり、黒焦げになってしまったり、冷凍食パンにいたっては、もうパンだったことを忘れそうな弾力のなさに……といった、数々の失敗トーストの記憶。ありませんか? 筆者も「トーストはそういうモノ」くらいに思っていたのですが、「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ トースター)」(バルミューダ)という、“高級トースター”を使ってから考えが変わりました。

“これまでのトースターとは何か違う”と予感させる重厚感あるたたずまい。本体カラーは写真のブラックとホワイトの全2色。窓が曇っているのは、本製品の鍵といえる“スチームテクノロジー”による水分のため。なんと、焼き上げる前にパンを水分の膜で覆うのだそう。だから、チーズトーストもこんがりサクサクなのにフワッ&トロ~リ(動画参照)!

本製品の“高級”たる所以は、数千円台が相場のトースター市場にあって2万円代という実売価格(2015年10月6日現在/価格.comにおいて)。「え!? 2万円ってどういうこと!?」という(多くの)方の為に、ここでは本製品でトーストした数々のパンとともに、同社が言う“トースターの域を超えている”というその仕組みを紹介します。

違いは、“5ccの水”とコンピューターによる「完璧な温度制御」

窯をイメージしてデザインされており、本体表面の質感もはわずかなザラつきがあり石窯のよう。本体サイズは、357(幅)×209(高さ)×321(奥行)mm。重量は約4.3kg。消費電力は1,300W。本体上にあるのは、水分を投入するための付属カップ(焼く際には本体が熱くなるので上に乗せないように)

まずは、「BALMUDA The Toaster」が一般的な数千円のトースターと何が違うのか、その組みを紹介しましょう。最大の特徴は、同社独自の「スチームテクノロジー」とコンピューターによる「完璧な温度制御」による自動トースト機能です。

庫内を見ると、ヒーターが上下に1本ずつ搭載されており普通のトースターと何ら違いはない感じですが、実はこのヒーター、パンの種類に応じて最適に焼き上げられるよう緻密にプログラミングされたコンピューターにより制御されているのだそう。また、見えないのですが、庫内下部トレイ下にはスチームテクノロジーの為のスチーム専用ヒーターが搭載されています。これは、使用前に専用タンクに投入した5ccの水をスチームにするためのもので、本製品のキモといえる部分。トースターが加熱をスタートすると同時に庫内にスチームを充満させることで、パン表面が水分の膜で覆われます。水分は気体よりも早く加熱するため“まず先に”パン表面を軽く焼くことになります。この後、緻密な温度制御のもと焼き上げていくことで、内部の水分を閉じ込めたままの“外はカリッ、中はふんわり”の美味しいトーストに仕上げることができるというわけです。

庫内のヒーターは、上下に1本ずつと、一見いたってシンプルですが、実はトレイ下にスチームを発生させるためのヒーターが隠れています

給水口は本体上部に。前面の扉を開くと給水口のフタが一緒に開く仕組みになっています。これなら、ゴミが入らないしフタを無くさなくて済むので◎

付属のカップで投入した5ccの水は、給水パイプを通ってスチーム用トレイに流れていきます。専用ヒーターで熱せられたトレイ上の水は素早く過熱し水蒸気となり庫内に充満。パンの表面を覆います(画像は、バルミューダ公式サイトの動画から)

パンの表面を水分で覆いパン内部の脂分や水分を閉じ込めたら、次はコンピューターによる“緻密な温度調整”のもと焼き上げていきます。同社によれば、トーストを美味しく焼き上げるには、パンのやわらかさと風味をよみがえらせる「60℃前後」、表面がきつね色に色付く「160℃前後」、焦げ目が付きが始まる「220℃前後」という“3つの温度帯”が重要なのだそう。「BALMUDA The Toaster」にはパンの種類にあわせて5つのトーストコースがあり、それぞれ、この3つの温度帯が最適な時期に適応されるようなるよう細かくヒーターを自動制御して焼き上げるようになっています。

自動制御のトーストモードは、パンの種類のあわせて「トースト」「チーズトースト」「フランスパン」「クロワッサン」の4つのモードを搭載。重要な3つの温度帯とそれぞれに最適な焼き時間がプログラミングされており、ヒーターが頻繁にオン・オフを繰り返し温度制御をしていることがわかります(資料は発表会時のもの)。これにより“究極のトースト”が焼けるのだそう(トーストの様子は次ページでご確認ください)

使い方はシンプル。本体左のダイヤルでトーストモードを選択し、本体右のダイヤルで焼き時間を合わせるだけ。なお、自動モードのほか、通常のトースターとして使える「クラシック(300W/600W/1300W)」モードも搭載されています

次ページでは、“究極のトースト”を焼いてみました。中でも、チーズトーストは見た目も究極な焼き上がり! ぜひ、ご確認ください。

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